ラジオ(FMあまがさき、「中西優一郎のLaw・and・Order」の第61回目)に出演致しました。
「大家さんが家賃の増額を請求…従わないといけないの?」
私は、賃貸マンションを借りて、家族と住んでいます。
先日、大家さんから部屋の家賃の増額を請求されました。
大幅に増額する内容でしたので、納得できないのですが、部屋を借りている以上、従わないといけないのでしょうか。どう対応したらいいのでしょうか。
というテーマでお話ししました。
借家で起こるトラブルでは、賃料の値上げをめぐる事例が多く見受けられます。一度決めた賃料について、年数の経過に伴い現状に合わないものになった場合に、貸主が一定金額の値上げを通告するのに対し、借主が認めないといったトラブルが典型的です。
借主は、貸主の値上げの申入れを拒否する場合は、賃料不払いとならないよう供託の手続きをすることになります。
その後、当事者間で話し合いがまとまらない場合は、調停、訴訟等に進みます。
裁判手続で和解が成立しなければ、最終的には訴訟で判決を出してもらうことになりますが、裁判では建物の価額、建物に対する税金、付近一帯の賃料、経済事情の変動等の様々な事情を総合的に考慮して判断されます。
番組内容の概要
番組では、賃貸借について、
「増額賃料を支払わないといけないの?」
「裁判になったらどうなるの?」
「増額が認められる場合は?」
「増額が確定したらどうなるの?」
などについてお話ししました。
内容の概要は、以下のとおりです。
増額賃料を支払わないといけないの?
・賃貸借契約とは
・家賃の増額を請求された場合の対処法
・供託について
裁判になったらどうなるの?
・調停とは
・訴訟とは
・調停と訴訟の手続きの流れ
・調停と訴訟の費用
家賃の増額が認められる場合は?
・家賃の増額が認められる場合とは
・不動産に対する税金
・不動産の価格
・付近一帯の賃料
・経済事情の変動
・近傍同種建物の賃料との比較
増額が確定したらどうなるの?
・増額が確定した場合
・差額の精算
その他、賃貸借で気を付けること
今後とも宜しくお願い致します。