ラジオ(FMあまがさき、「中西優一郎のLaw・and・Order」の第49回目)に出演致しました。
「交通事故で健康保険は使える? 治療を受ける時の注意点は?」
私は、42歳の会社員です。
先日、運転していて、交差点で衝突し、交通事故に遭いました。
すぐに、病院に行き、むち打ちの診断をされ、治療を受けました。
病院での治療は、自由診療だったのですが、健康保険は使えるのでしょうか。
また、病院で治療を受ける際、どのようなことに気を付ければいいでしょうか。
というテーマでお話ししました。
医療機関で治療を受ける際、「交通事故は健康保険を使えません。」と言われる場合があります。このような発言を信じて、自由診療で受診している被害者の方も少なくありません。
交通事故の場合であっても、健康保険を利用することはできます。
特に、被害者側の過失割合が大きい場合、加害者が任意保険に加入していない場合などは、健康保険を利用したほうが良いです。
医療機関に事情をよく説明して理解を得るようにして下さい。
なお、健康保険を利用する手続きとして、保険者である事業主体に対して、交通事故による第三者行為による傷病届をする必要があります。
健康保険を利用した場合、被害者は治療費の3割を病院に支払い、後日、この自己負担した治療費の3割について、加害者に対する請求等を行います。
保険者である事業主体は、給付した治療費の7割分について被害者の加害者に対する損害賠償請求権を代位取得するので、後日、保険者である事業主体が加害者側に請求し、支払を受けることになります。
番組内容の概要
番組では、交通事故の治療について、
「健康保険は使えるの?」
「自由診療と保険診療の違いは?」
「特に健康保険を使ったほうが良い場合は?」
「病院で治療を受ける際の注意点は?」
などについてお話ししました。
内容の概要は、以下のとおりです。
健康保険は使えるの?
・健康保険とは
・健康保険の仕組み
・労災保険について
自由診療と保険診療の違いは?
・自由診療とは
・保険診療とは
・両者の違い
特に健康保険を使ったほうが良い場合は?
・健康保険を使うメリットについて
・被害者の過失割合が大きい場合
・加害者が任意保険に加入していない場合
病院で治療を受ける際の注意点は?
・レントゲン、MRI、CT等必要な検査の実施
・診断書、後遺障害診断書の記載のポイント
その他、交通事故の治療で気を付けること
今後とも宜しくお願い致します。