ラジオ(FMあまがさき、「中西優一郎のLaw・and・Order」の第38回目)に出演致しました。
「暴力を振るう夫に別居後つきまとわれた…どうする?」
私は、36歳の主婦で、4歳の息子がいます。
夫がアルコールを飲んでは暴力を振るうので、耐えきれずに息子とともに別居しました。
別居した後、夫が私の別居先の新しい住所をつきとめ、毎日つきまとうようになりました。
毎日、恐くて、外出できないのですが、どうしたらいいでしょうか。
というテーマでお話ししました。
配偶者からの暴力は、近年、社会的に問題となっていますが、家庭内で、いわゆる密室で行われるため、外部から発覚されにくく、周囲も気付かないうちに暴力が激化し、被害が深刻化しやすいという特徴があります。
また、加害者が自己を正当化しようと思い込みが強く、罪の意識が低い場合がよく見受けられます。
DV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律)は平成13年に成立し、平成16年及び平成19年に一部改正されました。
この法律に基づく「配偶者暴力相談支援センター」は、DVを受けている人の相談を受け付け、被害者を保護する機能の他に、その後の被害者の自立支援という役割を担っています。
また、配偶者暴力相談支援センターから委託される形で、民間シェルターというDV被害者を緊急一時的に保護する施設もあります。
民間シェルターは、NPO法人や社会福祉法人などの民間団体が運営し、被害者を一時的に保護するだけでなく、相談への対応、被害者の自立へ向けたサポートなど様々な支援を行っています。
その他、警察に被害の発生を防止する措置を依頼したり、裁判所に保護命令の申立てをして、退去命令、接近禁止命令を得たりすることにより、安全の確保を図ることも考えられます。
番組内容の概要
番組では、別居後のつきまといについて、
「つきまとい行為を辞めさせる手段は?」
「DV防止法、ストーカー規制法とは?」
「配偶者暴力相談支援センターとは?」
「裁判所の保護命令とは?」
「離婚するには?」
などについてお話ししました。
内容の概要は、以下のとおりです。
つきまとい行為を辞めさせる手段は?
・配偶者暴力相談支援センター
・民間シェルター
・警察
・裁判所の保護命令(退去命令、接近禁止命令)
DV防止法、ストーカー規制法とは?
・DV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律)の内容
・ストーカー規制法との比較
離婚するには?
・調停
・裁判
・婚姻を継続し難い重大な事由とは
・暴力の証明(診断書、写真等)
その他、気を付けること
今後とも宜しくお願い致します。