ラジオ(FMあまがさき、「中西優一郎のLaw・and・Order」の第33回目)に出演致しました。
「交通事故の後遺障害の等級って、どうやって決まるの?」
先日、車の運転中に追突事故に遭いました。
むちうちになり、6か月くらい病院で治療を受けましたが、まだ首の痛みと腕の痺れが残っています。
保険会社からは、治療の打ち切りを告げられました。
交通事故の後遺障害には等級があると聞いたことがありますが、等級は損害賠償金額にどう影響するのでしょうか。
また、等級はどのようにして決まるのでしょうか。
というテーマでお話ししました。
交通事故の被害に遭った場合、まずは治療に専念します。
治療をしながら、加害者側の保険会社より、治療費、休業損害などの支払いを受けることになります。
治療を続けて完治すると、この時点で損害が確定しますので、その後、損害賠償金額をめぐって示談交渉の手続をします。
他方、治療を続けたが完治に至らない場合もあります。
これ以上の治療を続けても症状の改善が見込めない状態になると、医師が症状固定と判断します。
症状固定になると、治療費、休業損害などの支払いは停止され、後遺障害等級認定の手続に入っていきます。
等級が損害賠償金額に大きな影響を与えますので、認定手続はとても重要になります。
まずは、後遺障害診断書を医師に記入してもらうのですが、その際、必要な検査をすべてしてもらい、自覚症状の欄には、自覚症状を詳細に記入してもらうようにして下さい。
他覚症状の欄も、同様です。
記入していない事項は、症状がないものと扱われます。
診断書などは弁護士にも確認してもらうと良いでしょう。
交通事故は、医療・事故分析等の専門知識が必要となる分野ですので、正当な損害賠償金額を得るため、専門家のアドバイスを受けられることをお勧めします。
番組内容の概要
番組では、交通事故の後遺障害について、
「後遺障害とは?」
「等級ってどうやって決まるの?」
「保険会社、医師との上手な付き合い方は?」
「示談交渉はどうしたらいい?」
などについてお話ししました。
内容の概要は、以下のとおりです。
後遺障害とは?
・後遺障害
・症状固定
・後遺障害の等級
等級ってどうやって決まるの?
・損害保険料率算出機構、自賠責損害調査事務所
・事前認定
・被害者請求
保険会社、医師との上手な付き合い方は?
・治療の受け方
・診断書(自覚症状・他覚症状)
・必要な検査
・保険会社との示談交渉の注意点
その他、交通事故で気を付けること
今後とも宜しくお願い致します。