ラジオ(FMあまがさき、「中西優一郎のLaw・and・Order」の第3回目)に出演させていただきました。
本日は、「友達に貸したお金10万円を返して欲しい…、どうしたらいいの?」というテーマをもとに、お話ししました。
お金の貸し借りをめぐるトラブルは、親族、友人等の近い関係でよく起こります。友人に頼まれて貸したけどいつまでたっても返してくれない、友人だから返してくれと言いづらいなど、お悩みを持たれたことのある方も多いのではないでしょうか。
「友人にお金を貸したら、あげたと思わないといけない。」とよく言われるように、お金を一度貸すと、返してもらうのに大変苦労します。
お金を貸して欲しいと頼みに来るような友人は、他からも借り入れている可能性が高く、お金に困っている状態だと思われます。借りた友人は、ついつい、友人だから支払を待ってくれるだろうと甘えてしまい、友人に対する返済を他よりも優先させることはありません。
また、貸した側も、催促する相手が友人ですので、返してもらうために嫌な思いをすることになります。
お金の貸し借りを始めたことによって、それまでの良好な友人関係が壊れてしまうことはよくありますので、友人との間で、お金の貸し借りはしないほうが賢明です。
番組内容の概要
番組では、友人からお金を返してもらう方法として、まず、相手との交渉によって返してもらうコツをお話ししました。
その次に、法的手段によって返してもらう方法として、支払督促制度、少額訴訟、訴訟等の裁判手続を中心にお話しし、お金の貸し借りの際の注意点をご説明しました。
内容の概要は、以下のとおりです。
返してもらうにはどんな方法があるの?
・相手と交渉して返してもらう
・法的手段によって返してもらう
相手と交渉して返してもらうコツは?
・支払わない原因は(お金がないから支払わない?それとも、お金があるけど支払いたくない?)
・支払う気を起こさせるために
法的手段によって返してもらうには?
・訴訟とは
・支払督促とは
・少額訴訟とは
お金の貸し借りの際の注意点は?
・友人との間でお金の貸し借りはしない
・貸すときの心構え
・契約書を作るときのポイント・気を付ける点
・取り立てをするときのポイント・気を付ける点
裁判手続のうち、「支払督促」の制度について、その特徴(簡単、早い、安い)とメリット・デメリットを比較的詳しくご説明しましたが、その他の制度についてもまた機会をみつけてお話しさせていただければと思います。
今後とも宜しくお願い致します。