ラジオ(FMあまがさき、「中西優一郎のLaw・and・Order」の第2回目)に出演させていただきました。
本日は、「一人暮らしのおばあちゃんが、訪問販売で高額の布団を買わされた…、どうしたらいいの?」というテーマをもとに、お話ししました。
近年、一人暮らしの高齢者の方が、訪問販売、電話勧誘販売等で消費者被害に遭われるケースが多くなっています。
高齢者の方は、ご自身の健康や将来の生活資金への不安、寂しさなどを感じていらっしゃることも多く、悪質な業者は、これらの高齢者の方の「健康」「お金」「孤独」に対する不安な心情に入り込んできます。
「健康にいいですよ」「必ず儲かりますよ」など、言葉巧みに興味をひく話題をし、お年寄りの話をよく聞く親切な人を装ってきます。
高齢者の方が悪質な業者に騙されないようにするためには、まず、高齢者の方ご自身が狙われやすい対象にあるということを心にとどめ、用心することが大切です。
「ひとりで判断せず、家族・知人・専門家に相談する」
「すぐにその場で契約しない」
「あいまいな返事をしない、はっきり断る」
「うまい話には気を付ける」
などは、基本的ですが大事な心がけだと思います。
また、ご家族や周囲の方も、高齢者の方と日頃からコミュニケーションをとり、生活に何か変わったことがないか、気を付けて配慮してあげることも、被害を防止する上で効果的です。
番組内容の概要
番組では、クーリング・オフの内容・方法を中心に、クーリング・オフの行使方法として内容証明郵便の制度などをご説明しました。
内容の概要は、以下のとおりです。
クーリング・オフって何?
・クーリング・オフとは
・クーリング・オフを主張できる期間
・期間が過ぎてしまったらどうするの
・特定商取引法、消費者契約法について
クーリング・オフってどうやってすればいいの?
・内容証明郵便とは
・内容証明郵便と手紙の違い
一人暮らしの高齢者の方が被害に遭わないようにするには?
・高齢者の方ご自身の用心の方法
・ご家族、周囲の方の対応
・警察、弁護士、消費生活センター等の専門機関への相談
この他に、「成年後見制度」についても触れたかったのですが、今回は時間が足りませんでしたので、また機会を見つけてお話しさせていただければと思います。
今後とも宜しくお願い致します。