位置指定道路は自由に通行することができますか?
位置指定道路は自由に通行することができるのでしょうか。
通行が日常生活上、必要不可欠である場合、通行権が保護されることもあります。
位置指定道路とは?
公道に接していない土地に家を建てる場合に、道路として提供された個人が所有している土地を指定道路といいます。
位置指定道路に敷地が2m以上接することで、その敷地に建物を建築できます。
位置指定道路は、道路としての指定を受けている以上、通行についても一般の道路に準じます。
指定を受けた道路は、一般の人が通行するためにも提供されることになります。
もっとも位置指定を受けた道路は、通行する人々に通行する権利を与えたわけではなく、道路としての役割を果たした結果、通行の自由が認められたにすぎません。
つまり、通行者は通行する利益を受けることはできますが、通行する権利を持っているわけではありません。
通行権が保護される場合は?
但し、最近では、事実上通行している場合でも、その通行が妨害された場合には保護されるという考えが多くなってきています。
通行を妨げられた場合、実質的に人格権的権利の侵害を理由として、通行に対する妨害の排除を認める判例も出てきました。
そのため、本来は、通行者は位置指定道路の通行権を持っているわけではありませんが、道路の通行が日常生活をする上で必要不可欠であるといえる場合には、通行の自由権を主張して、通行が認められるようにすることを検討することになるでしょう。
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